御坂城は、1582(天正10)年、徳川氏と甲斐の覇権を争う後北条氏によって築かれた城である。
1582(天正10)年、甲斐武田氏が織田信長によって滅ぼされ、さらに信長も本能寺にて横死した。 これによって領主不在となった甲斐は、西から徳川氏、東から後北条氏により侵略される事となった。
同年、後北条氏は御坂峠に位置する御坂城を改修して前線基地とするも、徳川氏との戦いに敗れ撤退。 甲斐は徳川氏の手に落ちた。
御坂城は、標高約1500mに位置する御坂峠に築かれた城である。
城は峠を覆うように築かれており、尾根道に沿って折れを伴う堀を備えている。
堀は特に甲斐府中方面である西側に集中しており、甲斐侵略を目的としていた城であった事が伺える。
御坂城は河口湖のすぐ側に位置しており、標高も高いので富士山の眺めが美しい。 本日この城を訪れた目的の半分は、富士山を見る事にあった。
朝7時、現地に到着。期待通り綺麗な富士山が見られて非常に満足できた。
城については、駐車した位置からの登山が大変であったが、長大な屈曲する横堀が見られてなかなか良かった。