モイゼトゥルムは、13世紀頃(鎌倉時代)にブルク・エーレンフェルスの見張り塔として築かれた。 その後、マインツ大司教の所有となり、ブルク・エーレンフェルスと共にライン川を通行する船舶の監視と徴税に利用された。
1636(寛永13)年にスウェーデン軍の攻撃で一部を損壊し、さらに1689(元禄2)年にもフランス軍の攻撃を受けて全壊した。
1848(嘉永元)年、「玉座のロマン主義者」と呼ばれたフリードリヒ・ヴィルヘルム4世の命によって再建に着手され、 7年後の1855(安政2)年にネオ・ゴシック風の塔として完成した。 以後1974(昭和49)年まで河川航行の信号塔として機能した。
モイゼトゥルムは、ブルク・エーレンフェルスの見張り塔として、ライン川の中州に築かれた塔である。
非常に小振りな塔であるため戦闘能力は低く、監視・連絡専用として用いられたものと考えられる。
本日の主目的はライン川クルーズ! 事前に「ライン川クルーズでは日本人を多く見かける」という情報を得ていたが、 実際訪れてみてびっくり! 想像を遥かに超えていた。
観光船乗り場の周辺はもちろん、観光船のデッキにも日本人が山のように居た。 下の写真に黒髪がたくさん映っていることからもわかってもらえるだろう。 ちなみに私が乗った観光船には日本人の団体ツアー客が3団体も乗船していたようである。
塔については観光船で横を通過しただけであり、小振りな塔でもあったので特に感慨は無かったが、 ブルク・エーレンフェルスとの位置関係はよくわかった。