シュロス・ノイシュヴァンシュタインは、中世騎士時代に強い憧れを抱いていたバイエルン王ルートヴィヒ2世の命により、
1869(明治2)年に建設が開始された。
1886(明治19)年にようやく居住できる程度まで完成したため、
ルートヴィヒ2世は首都ミュンヘンに戻らず、この城に住まうようになった。 しかし遊興に耽り財政を省みなかったためクーデターが発生、彼は滞在わずか3ヵ月余にして拘束され、ベルク城に軟禁された。 同時にルートヴィヒ2世は不治の精神病であり、政務を執るのは不可能であるとされ、王権も剥奪された。 そして翌日、ルートヴィヒ2世は主治医グッデンと共にシュタルンベルク湖へ散歩に出掛け、謎の溺死を遂げた。 |
シュロス・ノイシュヴァンシュタインは、ペラト川西岸に位置する標高約950mの山頂に築かれた城である。 西を除く3方を崖に囲まれた要害の地に築かれているが、実戦には向かないルートヴィヒ2世の夢を具現化したものであった。 内装は豪華絢爛なものとなっているが、建設途中でルートヴィヒ2世が死去したため、大半が未完成のままとなっている。 |
この城に到着した時の第一印象は、「な〜んだ、こんなもんか…」といった感じでかなりがっかりしたものであったが、
城から離れたマリエン橋からは「お〜!、素晴らしき絶景っ!」といった美しい景色を眺められて満足することができた。 しかしそれにしてもマリエン橋は身動きができない程めちゃくちゃに混んでいた。 小さい子などは手を繋いでおかないと、はぐれてしまうのではないだろうか? ところで、シュロス・ノイシュヴァンシュタインは険しい山上にあるため、山麓からは馬車が出ている。 この馬車の馬が歩きながら糞を道端に垂れ流しているのだが、それを回収する珍しい専用車を見かけたので写真を載せておく。 |